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葬儀が終わった後にやるべきことは多いのですが、その中でも、会葬してくれた方や供花を頂いた方、また生前に故人がお世話になった方などへご挨拶をすることは、その後の人間関係を築くうえでも大切なやり取りになります。失礼のないようにご挨拶をするだけでなく、気持ちのこもったお返しの品や文章を贈ることで、より良い印象を持たれることになります。具体的にどういったお礼・ご挨拶が必要なのか、相手ごとに解説していきます。
【併せて読みたい】葬儀直後から納骨まで。何をやる必要があるのかを分かりやすく解説します。
葬儀に関わった方だけでなく、生前に関係のあった方なども考慮し、まず誰に御礼の挨拶が必要なのか、ということを整理していきましょう。
香典を頂いた方には、「香典返し」が必要になります。頂いた香典の半額程度のお返しものを用意しましょう。香典返しには、葬儀当日に返礼の品をお渡しする「当日返し」と、葬儀後に改めて香典を頂いた方のご自宅へ返礼の品を郵送する「後返し」の二つのパターンがあります。当日返しは、郵送をする手間を減らせますが、香典の金額は確認できませんので、基本的には一律同じ品になります。後返しの場合は、頂いた香典の金額に合わせた返礼の品が用意できる、というメリットがあります。当日返しにした場合も、香典を多く頂いた方には、別途、後返しをご用意するなどのやり方を取ることもできますので、場合に合わせて選びましょう。
葬儀で弔電や供花を頂いた方や、弔辞を読んでいただいた方には、「お礼状」を忘れずに送りましょう。自分自身で用意することもできますが、仕上がりの良さやかかる手間などを考えるとプロに任せることをお勧めします。文面は全般に利用できる定型文もありますが、弔電、弔辞、供花、お見舞いなど、各種のパターンにアレンジすることもできます。
主に家族葬など一般会葬者を呼ばない葬儀を行った場合、その人が亡くなったことの連絡は、葬儀後に行うことになります。その場合、「葬儀後のご挨拶状」をお付き合いが深かった方には送付しましょう。逝去日や家族葬で葬儀を済ませたことをお知らせするシンプルな定型文で問題ありませんが、オリジナルで文面を作成することも可能です。故人の人となりや感謝の言葉を自分自身で書くことによって、より気持ちの伝わるご挨拶状をつくることができます。
年賀状を送っている方に関しては、喪中はがきを送りましょう。喪中はがきは、喪中であることをお伝えすることが目的ですので、なるべくシンプルなデザインと最小限の文章が良いとされています。送り先が年賀状の準備をする前が適切な時期ですので、11月中旬~12月上旬には送っておきましょう。尚、12月に亡くなるなどで、喪中はがきが間に合わなかった場合は、正月明けの1月上旬から2月3日くらいまでに「寒中見舞い」という形で喪中である旨を伝えます。
お香典や供花を頂いた方には御礼の品やお礼状を出すことがマナーとなりますが、双方に負担がかかるということで辞退する場合が多いことも事実です。ただ、ものを贈りあい、お礼の挨拶をすることによって、故人が関わりのあった方をり、良い縁を得る機会でもあります。そういった文化は昔に比べるとずいぶんと薄れていっていますが、個人個人の関わり合いが希薄になりがちな現代においては、むしろこの文化の良さを見直すことが必要なのかもしれません。
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