10分でわかる!お葬式勉強会
「人数」について

家族葬っていったい何人なのか?

家族葬、直葬など小規模なお葬式が現在は大変増えていますが、実際のところ人数は何人くらいで行われているのでしょうか?家族葬という言葉は葬儀社が広めてきた言葉であって、明確に何人というものではありません。実際のところ日比谷花壇のお葬式の最近データをもとにしながら、人数の実態を見ていきましょう!

お葬式の平均会葬者数は34人

実際に日比谷花壇のお葬式の実績(2018年6月から2020年2月・首都圏)のデータでいいますと34人というのが平均会葬者人数です。これを見て思ったよりも多い?少ない?など色々な感想はあると思います。単純に全体の平均を見ていてもよく実態が見えてきませんので、内訳のほうも見ていきましょう。

70%以上が30人以下のお葬式

34人の平均人数は果たしてどんな意味を持った数字でしょうか。規模ごとにどの程度占めているのか内訳を調べてみましたのが下記の円グラフです。

ピンクの10人以下のお葬式22%と11人~30人のお葬式50%を合計しますと72%の方が、いわゆる「家族葬」と呼ばれている30人以下のお葬式をされていることがわかります。はじめの34人の平均は100人以上のお葬式をされている方も含んでの平均値なのですが、このようにみると傾向がより見えてきます。

今後、一般葬はなくなっていくのか?

□亡くなる方の年齢が若い
□お仕事を現役でされている(退職して間もない)
□親族のつながりが深い
□交友関係が広い
□近所、地域のつながり深い

残された家族の気持ちをしっかりと整理するために行うお葬式ですが、特に故人が若かったりすると社会との繋がりは多く持たれているのがほとんどです。そうした方の気持ちを整理する場、また故人に代わって遺族がご挨拶できる場としてお葬式は非常に大切な場となります。故人の社会的な繋がりをしっかり配慮し、お葬式の規模を考えていくことが重要になります。社会的な繋がりが広い中で無理に家族葬で終えてしまうと、のちのちお線香をあげさせてほしいというお声があがってきてしまうことがあります。その都度対応していくことも遺族の負担になってしまいますので、よくよく規模を検討していきましょう。

いざ、人数を洗い出してみましょう!

「家族葬で行う」ではなく、一歩踏み込んで実際に何人のお葬式になりそうかを洗い出してみましょう。それでは、例で日比谷太郎さん(85歳)で考えてみます。まず上段のピンク色は親戚関係、下段のブルーは一般関係で区切ります。

まずピンクの近しい親戚関係から見ていくことがおすすめです。1人1人書き出してみても結構です。やってみると分かりますが、親戚関係で高齢、病気、遠方などでお葬式に呼ぶのが困難な方もいるでしょう。また親戚付き合いが薄れ、疎遠なので呼ばないでおこうとするご親戚もいるかもしれません。もし故人がご健在であれば、喪主になる方は一度会議しておくことも大切です。

そのうえで、社会的な繋がりを考えていきましょう。日比谷太郎さんの場合、高齢で会社をリタイアして長く、老人ホームに暮らしていて近所のお付き合いもしばらくなかったため、呼ばれるのは同級生の5人というのが浮かび上がりました。合計して20人という人数が見えてきました。

人数が分かると正確な見積比較ができる!

もちろん人数は当日変動することがあるでしょう。それでも仮に20人という人数が見えてくると、葬儀社の見積を正確に比較することができます。A葬儀社の見積は家族葬でも10人分の料理、返礼品しか含まれていないプランかもしれません。20人のB社もあれば、30人のC社の見積があるかもしれません。

葬儀社の家族葬プランというのは人数設定が各社の基準が様々ですので、「20人で」などしっかりと基準をそろえたうえで見積もりを比較しないと全く意味のないものになってしまうのです。ぜひ、見積もりを取り寄せる前に、仮の数字でもいいので想定人数を定めていきましょう。

今回の内容は下記の動画でも解説しています。無料の事前相談も承っておりますので、0120-06-3987(365日24時間)までお気軽にご相談ください。

お急ぎの場合にはオンラインでの見積で試算することもできます。こちらのページもぜひ参考にしてください。

https://www.hibiya-lsp.com/estimate/

この記事を書いた人

株式会社日比谷花壇 
フューネラルプロデューサー
金澤 和央(カナザワ カズオ)
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