「お別れの会」「偲ぶ会」の香典の相場は?いくら出せばよいのか?

お別れの会に香典は必要?

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お別れの会に呼ばれたけれど、お金や香典に関しては先方から何も伝えられておらず、困ったことがある、という方はもしかしたらいるかもしれません。
 
お別れの会(偲ぶ会)とは、葬儀とは別に行う故人を偲ぶセレモニーです。
開催理由は様々ですが、葬儀を家族中心で行った後の、一般のご関係のあった方に偲ぶ場を持ってもらうことが目的であることが多いです。

葬儀のだいたい1~2か月ほど経った後に行うことが一般的ですが、明確なきまりはなく、主催者側の都合や場所の空き状況などから日程が決まります。
仏式で行い、お寺さんがお経をあげることもありますが、お別れの会を行う場所であるホテルのほとんどが焼香ができないルールになっているため、多くは無宗教形式でのセレモニーとなります。

お別れの会は必ずしも行わなければならない、というものではないため、一度も参加したことがない、という方も少なくないかと思います。
葬儀とお別れの会、マナーや服装などそれぞれ少しずつ違いはありますが、やはり気になるのが、お金の部分。
参列する際は、いくらお包みすればよいのか、などを説明します。

葬儀とお別れの会の香典の違い

葬儀と同じく、お別れの会も参列する際は、香典をお包みするのがマナーとなります。
金額は、1万円~2万円が平均的な相場となりますが、お別れの会の開催側の意図によっても異なると言えます。
さらに詳しく、パターンごとに分けてみたいと思います。

 

■『香典辞退』の場合
香典を持っていかなくてよいお別れの会もありますが、その場合は、必ず案内状等に香典辞退の旨が記されています。
逆を言えば、その明記がなければ、持っていく必要があります。

尚、香典をご辞退された方に弔意を示したい場合は、葬儀と同じく、弔電、供花などを贈ることもできます。
こちらも、主催者側がご辞退される場合は、その旨が案内状に記されています。

■『会費制』の場合
案内状に『会費制』と書かれている場合は、同時に金額も書かれていますので、その金額をお渡しすれば大丈夫です。
「お別れの会ではいくら包んでいいかわからない」という声が多いため、分かりやすく記載する、主催者側の配慮でもあるため、それ以上包む必要はありません。金額は1万円前後であることが多いです。

■何も記載がない場合
こちらですが、結論から言えば、「お別れの会の主催者の意図、規模などによって異なる」と言え、お別れの会のスタイルは自由な形式のため、それぞれの費用感があるといえるでしょう。
例えば、会社の従業員のための仲間内でのお別れの会から、取引先やVIPをお呼びする社葬、著名人がファンのために開催する会など、さまざまです。

その中でもいくつかのケースをご紹介します。

お別れの会の趣旨によって変わる香典の金額

■会食を含めたおもてなしの場があるホテルでのお別れの会

 

この場合は、フォーマルな場であり、献花をするだけではなく、会食の場を用意し、花祭壇や思い出のスライドを準備しているなどの場合があります。
着席形式の場合は、結婚式の披露宴と同じく、席次表なども作り、葬儀以上に演出にもこだわり、華やかな場である場合も多いです。

その場合は、飲食費+香典、という感覚がよいかと思います。
香典の金額は葬儀のように故人や喪主との関係性で決めます。飲食は平均1万円前後が相場です。
一般的な関係であれば、香典5千円+飲食費1万円で、1万5千円という包み方が適切かと考えます。

■献花のみの参列をされる場合

お別れの会は特に規模が大きくなった場合は、懇談の場は別途設け、一般会葬者は参列・献花のみということが多くなります。
その際は、香典辞退されるケースが多いのですが、辞退されていなければ、葬儀の香典と同じ相場、(一般参列者であれば、3千円~5千円)がよいかと考えます。

このようにお別れの会の趣旨や規模によって変わっていくお香典の金額ですが、厳密に決まっているものではありません。
主催者がどのようなお気持ちでお別れの会を開催されているのか?
少ない情報のなか、とても難しいですが、その気持ちを汲み取り参列されることが参列者にとって必要なことかと思います。

お別れの会の開催をご検討の方へ

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この記事を書いた人

株式会社日比谷花壇 
フューネラルプロデューサー
金澤 和央(カナザワ カズオ)
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