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故人を偲ぶ気持ちがあっても、体調の問題は大きく周囲に心配をかけてしまう事を気兼ねして、参列してもいいのかどうか悩むものです。
体調に問題がない場合には、妊婦が葬儀に参列する事は問題ありません。
しかし、つわりやお腹の張りなどで体調がすぐれなかったり、出産予定日が近くていつ産まれてもおかしくない時には、周囲に心配を掛けてしまう事を配慮して、関係者に相談しながら参列を控える事を決めた方が良い場合もあります。 葬儀への参列を控えた場合には、弔電をうったり、香典を送ったりする方法があります。 最も丁寧なのは、体調が落ち着くのを待って改めてお供え物やお花などを持って弔問して、弔意を表す方法です。
また、地域によっては、妊婦が葬儀に参列した場合の良くない迷信が存在していて、妊婦の参列を気にする地域もあります。 そういった場合に備えて、事前にその地域の風習等に詳しい方に確認を取ったり、インターネットで調べておく事も必要です。
また、身内の葬儀に参列する時などで、台所仕事を手伝わなければいけない場合には、お腹の赤ちゃんや自分の体調を第一に考慮して、できる範囲でのお手伝いに留めるか、遠慮せず他の身内の方に頼む事も必要です。
妊娠初期の葬儀参列の際に、気になるのはつわりです。つわり中に参列できた場合でも、線香の強い香りで気持ち悪くなってしまう方もいます。
匂いに敏感な事を自覚している場合には、十分注意が必要となります。 また、葬儀後の食事については、妊娠中である事を理由にお断りしても構いません。 無理に食べるとつわりが強くなってしまい、周囲に余計な心配をかける事もあります。
なお、遠方での葬儀の場合には、かかりつけの産婦人科医に参列しても良いか相談した上で、参列する場合には、ゆとりを持ったスケジュールを組む事が必要となります。 母子手帳と保険証の携帯も忘れないようにしてください。
マタニティ用のブラックフォーマルも種類が豊富に出回っており、妊娠中から産後、お宮参りまで使えるような細くみえるようなデザインの物もあります。 ただし、妊娠中の場合には、サテンなど光沢のある生地を避ければ、ブラックフォーマルでなくても黒や紺のシックな服装でも大丈夫です。
また葬儀会場での冷え対策は重要となります。 気になる方は、スカートではなく、黒パンツと黒ブラウス・黒ジャケットなどを着用した上で、カーディガンやストールなどの準備をしておきます。
足元については、転倒などの危険を避ける為にも、できるだけかかとの低い靴を選びます。 また、冷え対策としては、できればストッキングよりもタイツが望ましいです。 ラメや模様の入っていないシンプルなゆったりとしたサイズの黒タイツを選びます。
妊娠中は、周囲に理解してもらい、体に負担の掛からない服装を心掛ける事が必要となります。
参列時の服装などに注意しながら、自分が本当に参列できるかの判断が重要です。 その際に一番大切なのは、お腹の赤ちゃんと自分自身の為に無理をしないよう、自分の体調を第一に考えて判断する事です。 もちろん、かかりつけの産婦人科医に相談して、参列できるかどうかや参列する時の注意点をきちんと確認する事も必要となります。
葬儀スケジュールや状況は、宗派、地域などで異なりますが、どのような場合でも自分の体調を第一とした上で、周囲に迷惑が掛からないよう、自分がどういう行動を取れば周囲に気を遣わせずに済むかを考慮する事が大事な事となります。
参列できなくても弔意を表す事ができる方法がある事を念頭においての判断が必要です。
「自分の体調が第一」という事を絶対に忘れず、その上で参列するかどうか判断するようにしましょう。
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