葬儀の日程はどのように決めればよい?なぜ友引は避けるのか?

そもそも友引とは?なぜ葬儀を避けるのか?

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友引という言葉を聞いたことがあるという方は多いのではないでしょうか。そもそも友引は古代中国の戦の占いに使用された考え方です。時刻の吉凶を定めたものが、日の吉兆へと変わったものです。6日ごとに先勝、友引、先負、仏滅、大安、赤口(六曜)の順序で循環していきます。
現代では友引は「友を引く」ということから、お葬式を避けるという話をよく耳にします。しかし上述のように「六曜」は、昔の中国の吉凶占いから生まれたもので、仏教やキリスト教とは関係がないものなのです。したがって、友引の日にお葬式を行ってもまったく問題ないのです。
ただ友引を休みにしている火葬場も多く、葬儀を行った日に火葬をすることからお葬式を避けることが多いです。最近では友引の日もお休みにしない火葬場も多くなっていますが縁起が悪いという考え方も残っており、友引の日は葬儀を避けるという方もたくさんいます。

葬儀の日程の決め方

葬儀の日程は、亡くなった時に決めるのが一般的です。目安としては当日はご遺体を安置して、翌日にお通夜、翌々日に葬儀告別式、火葬を行う流れになります。
亡くなられた翌々日が友引に当たり火葬場がお休みという場合は、日にちをずらして行うことになります。また葬式が年末年始に重ねってしまう場合も、ほとんどの火葬場が1月1日〜3日は営業をしていないので日程を延ばす事になります。ただ予定が合わずに日程を先延ばしにする時は、ご遺体が傷まないように注意をはらわなけらばいけません。方法としては、ドライアイスやエンバーミングがあり、1週間以上の延期が考えられる時は、後者が遺体をキレイに長期保存することができる方法として一般的となっています。
亡くなってから24時間以内の火葬は法律で禁止されていますが、火葬式などの通夜や告別式を行わない場合や、一日葬などの通夜を行わない場合は、翌日に火葬をすることもできます。

通夜を行う時間帯は?

文字通り通夜は、「夜通し行われる儀式」という意味があります。ご遺体のそばで知り合いや親しい親族が集まって一夜を明かし、故人を慰めるための儀式でした。
最近では通夜に弔問客を招くことが多くなったこともあり、仕事が終わってからでも参加できるお通夜にのみ参列する人も多く、18時くらいから始めるケースが多くみられます。
通夜は、亡くなった日の翌日に行うことが多いのですが、時間帯によってはその日の夜に行う場合もあります。大まかな流れとしては、遺族、親族が通夜の約1時間前には集合をするようにします。通夜開始から終了までは約1時間、通夜ぶるまいを行い終了するのが開始から約2時間を目安にしておくとよいでしょう。本来通夜は、一般の人たちとのお別れの場ではなく、近親者と故人が最後の食事をしたり一晩を共にする日です。しかし現代の事情から一般の人たちがが通夜の方に参列し、家族・親族だけで告別式を行うことが多くなっています。

お葬式の時間帯は?

亡くなった人との別れを惜しむ儀式のお通夜は、亡くなった日の夜に開催されるのが一般的だといわれています。それに対してお葬式は、時間による意味は含まれていませんのでどの時間に行うかは決まりはありません。ただ現代では、お葬式と告別式を一緒に行うことが一般的になっており、火葬場が開いている時間を考慮して通夜の翌日の日中に行われています。
お通夜もお葬式も故人との別れを惜しむための儀式で、その目的や内容が大きく違うことはありません。上述したように2つの儀式の違いは時間にあります。旅立ちをたくさんの人たちに見守ってもらうために必要な儀式と考えてよいでしょう。
お通夜でもお葬式でも、亡くなった人の冥福を心から祈ることが大切です。故人を想う人たちが納得できるものとなるように、日程や時間帯などは十分に理解し話し合った上で決めるようにすることが大切です。

この記事を書いた人

株式会社日比谷花壇 
フューネラルプロデューサー
金澤 和央(カナザワ カズオ)
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