注意したい!「二世帯住宅」のよくあるトラブル

二世帯住宅で起こりうるお金にまつわるトラブル

注意したい!「二世帯住宅」のよくあるトラブル class=
二世帯住宅は、親子の世帯で一戸の住宅に暮らす生活スタイルです。家族団らんで暮らせる住宅スタイルである反面、トラブルが起きる事も珍しくありません。
トラブルが起きる事例として、生活や住居に伴う費用の問題があります。光熱費などの生活費用を共有している二世帯住宅では、どちらの世帯がどの程度の費用を負担するかで、いざこざが生じがちです。またさらに、住宅を修繕しなければならない時、建物の修繕費用の負担の分担で意見が分かれます。お金は大切なものであるだけに、金銭にまつわるトラブルはどのような場面でも多いです。
このようなお金のトラブルを回避するには、二世帯住宅での暮らしを始める前に、費用負担について関係者間で納得いくまで話し合うのが有効です。共同で生活を始める前に、あらかじめしっかりと費用負担に関するルールさえ決めておけば、その後にトラブルに発展する可能性は低いです。

バリアフリー化に伴う二世帯住宅でのトラブル

二世帯住宅で親と暮らすのは、親の老後の面倒を見るためでもあります。その際には、介護や自立した生活を支援するため、バリアフリー化も考えられます。しかしバリアフリー化の工事を行うべきかどうかや、リフォーム費用の負担をどうすべきかのトラブルが起きがちです。
バリアフリー化は介護活動に有効であるものの、そのための負担は少なくありません。そのため、家族からの意見には、バリアフリー化は見送るといったものもあります。
それでも、二世帯住宅におけるバリアフリー化は、前向きに考えられるものです。介護の負担が少なくなれば、老後の親の生活の質が向上します。周りの人の負担も小さくなって、苦労することは少ないです。またさらに、老後の親を見ている子ども自身も、次第に老いていきます。その事を考えれば、今親のために二世帯住宅のバリアフリー化を行う事は、自身にとってもプラスになることです。

プライバシーに関し生じる二世帯住宅での問題

二つの世帯が同時に一つの一戸建て住宅で暮らす際には、プライバシーに関するトラブルが発生しがちです。生活環境が物理的に接しあっている二世帯住宅は、お互いの家族の空間をどのように区別するかが難しいです。
特にキッチンやお風呂、トイレなど生活設備を共有しているタイプの二世帯住宅では、二つの世帯の生活空間が接しあいます。すると、生活スタイルの違いから衝突する機会が多くなり、いざこざのトラブルに発展します。
このような事態を避けるためには、あらかじめお互いの家族間でプライバシーのトラブルが起きる事を想定して、生活空間をある程度分けるタイプの二世帯住宅を選ぶのも方法です。お互いのプライバシーを尊重して暮らせるような二世帯住宅を選べば、衝突する可能性は低くなります。またなにより二世帯住宅で暮らす上で、お互いの世帯への配慮を心掛けるようにすれば、問題が大きくなることは少ないです。

二世帯住宅で生じがちな生活スペースの圧迫トラブル

二世帯住宅は、住宅が互いに接しあっています。その際にトラブルが生じがちであるのが、スペースの問題です。生活のためには、限られたスペースを有効活用しなければなりません。しかし家財道具を多く家の中に運び込むと、活動できる範囲が限られてしまいます。
二世帯住宅の場合には互いの境界がルーズになり、生活スペースを侵犯しがちです。荷物を少し置いてもらう些細な出来事から発展し、やがて互いに生活スペースを圧迫するトラブルがおきがちです。
たとえ二世帯住宅であっても、互いの生活スペースはできるだけ尊重する心掛けが必要です。限られた生活空間の中で、いかに収納や物品の管理を行うかが重要です。また二世帯住宅を用意する際には、広い収納スペースを持った物件を選ぶのも有効です。あるいは庭が利用可能であれば、倉庫など新たな収納スペースを設けるのも、トラブル対策につながります。

この記事を書いた人

株式会社日比谷花壇 
フューネラルプロデューサー
金澤 和央(カナザワ カズオ)
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