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利用者の意思や意見に重点を置きなるべく自立した日常を送る事ができるように利用者が通所介護の施設(デイサービス、老人ホームなど)に通い、食事をはじめとした日常生活の支援や、生活機能を高めるための機能訓練や口腔ケアなどのリハビリを行います。それを日帰りで提供することにより、身体機能が低下した事により気持ちも沈みがちになってしまう利用者の方々を、社会的孤立感からの解消やメンタル面及び身体機能の向上を図っています。さらに、高齢者を介護している家族の介護の負担軽減も目的としています。
このような通所の施設の多くは、家族が施設まで送迎する場合もありますが、多くの場合は施設スタッフが利用者の自宅から施設までの間を送迎するシステムが取り入れられています。
認知症対応型通所介護の利用は「医師による認知症の診断」が必須です。また、この診断には、「認知症高齢者の日常生活自立度」にて一定レベル以上を満たす必要があると定めている市町村もあるので、認知症対応型のデイサービス利用を考えている方は、自身の市町村に内容の確認をする必要があります。
また、認知症対応型のデイサービスは「地域密着型サービス」に区分されます。これは、認知症の傾向として新しい土地よりも、住み慣れた地域を好む傾向があることが背景にあります。認知症と診断される前から「いつも自身で歩いていた道を通る」といった視覚・嗅覚・聴覚などの懐かしい刺激が脳に影響を与え、シナプスを発生させるきっかけにも繋がる事から、地域密着が重要視されています。また、この地域密着というサービスの中には、高齢化が進み、今後一人暮らしや高齢者のみの世帯が増加する事を踏まえ、いずれ要介護状態となっても住み慣れた地域で介護サービスを受けながら生活できるよう支援する事も目的とされています。この目的は2006年の介護保険法改正の際に導入された介護保険サービスのカテゴリーの1つともなっています。
例えば、認知症療法の中で注目されつつある「音楽療法士」の支援が挙げられます。これは認知症の進行を遅くする為の薬などを使用せずに、脳へ音楽を利用しシナプスという細胞を分泌させ認知症の進行を遅らせる事を目的とした療法です。
また、高齢者にとってリハビリなどの体を動かす動作は大変な事ですが、苦手意識を持っている人も多くいます。そのような場合に音楽療法を取り入れると、好きな曲を聴いたときに、自然とリズムを指先でとってしまう行動をとります。この行動がリハビリにつながると体を動かす事が苦ではなくなり、自然と日常生活の動作が少しずつできるようになることが確認されています。
その際には、地域包括支援センターや、ケアマネージャーなどに相談したり、インターネットで気になった施設に直接電話をしたりするなど、いくつかの事業所を体験利用する事がおすすめです。体験が有料となっている施設も多いですが、その中にも「食事代のみの負担」などといった比較的低価格で体験出来る事業所などもあるので、気になった事業所は積極的に体験に行き、本人またはご利用になられる方に一番あった事業所を選択することをおすすめします。
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