介護施設を選ぶときに知っておきたい10のポイント-後悔しないための施設選びと家族の関わり方

介護施設の後悔しない選び方

高齢社会が進行し、介護施設を選択される方が増えています。施設選びは本人や家族にとってとても大きなご決断です。そこで、本記事では介護施設を選ぶ際に知っておきたい10のポイントを紹介し、後悔しないための家族の関わり方についても解説します。

介護施設を選ぶ際に知っておきたい時の10のポイント

介護施設と一口に言っても様々な形態があり、サービスの内容や料金に大きな違いがあります。また、実際に足を運んだ時に感じたことなども、介護施設を選ぶ際には重要なポイントとなります。
資料を見比べる時や見学に訪れたときに知っておきたい10のポイントを解説します。

施設の種類と特徴を理解する

介護施設には「特別養護老人ホーム(特養)」「介護老人保健施設(老健)」「介護療養型医療施設」「有料老人ホーム」「サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)」「認知症高齢者グループホーム」など、さまざまな種類があります。それぞれの特徴や入所条件、費用を確認し、利用者の状態に合った介護施設を選びましょう。

◆特別養護老人ホーム
介護が必要な方が介護士や看護師のサポートを受けながら暮らす施設です。
公的施設のため料金が抑えられる傾向にありますが、原則要介護③以上を対象としている上、待機者が非常に多いです。
◆介護老人保健施設
病院から退院した後、自立した生活が難しい方が一時的に滞在する施設です。
3~6ヶ月が一般的。
介護や看護、リハビリなどのサービスが受けられ、在宅復帰を目標とします。
◆介護療養型医療施設
長期的な医療ケアが必要な高齢者や要介護者を対象とした施設です。医療と介護を一体的に提供することで生活を支援をします。
◆有料老人ホーム
身体状況や求める生活スタイルにあわせて様々な有料老人ホームがあります。
「介護付有料老人ホーム」、「住宅型有料老人ホーム」などが挙げられます。
民間企業が運営する介護施設で、条件にあわせた選択が可能です。
◆サービス付き高齢者向け住宅
高齢者を対象としたバリアフリー賃貸住宅です。必須サービスとして「安否確認」と「生活相談」が提供されますが、それ以外の提供サービスは様々です。
◆認知症高齢者グループホーム
認知症の高齢者が少人数で共同生活を送る施設です。家庭的な環境の中で専門スタッフがサポートし、生活リズムを整えながら安心して暮らせる場を提供します。施設と同一地域に住民票を有することが必要です。

詳しくはこちらの記事で解説しています。
介護施設の基礎知識。分類と役割について知る|オハナクラブ

立地とアクセス

介護施設の場所がどのような環境にあるかを確認しましょう。
家族が訪問しやすいかどうかを考慮することも重要です。家族が無理なく定期的に足を運べる距離にあるかを確認しましょう。

介護・医療の体制

利用者の身体状況および健康状態に応じた介護・医療体制が整っているかも重要なポイントです。職員体制がどのようになっているか、サービスがどのように提供されるかを確認しましょう。
前述した介護施設の種類によっても、提供できる介護・医療サービスの内容は異なります。

費用

介護施設の費用は、入居時、月額といった固定費の他に、介護費・医療費・消耗品費などが追加で発生します。それら追加費用についても事前に確認することが大切です。

介護施設の費用についてはこちらの記事でも説明しています。
老人ホームや介護施設の費用の目安を知ろう!|オハナクラブ

施設の雰囲気や清潔感

入居を検討する段階では、見学をおすすめします。
見学時には、サービス内容や費用の確認だけではなく、雰囲気や清潔感などもチェックします。
共用スペースや居室が整理整頓されているか、匂いが気にならないか、職員の対応が丁寧かなども重要なポイントです。

職員の様子

職員の見学者に対する対応や入居者への接し方を確認することも大切です。職員の配置人数や、研修体制についても質問すると良いでしょう。

レクリエーションや生活の質

介護施設を選ぶ際には、レクリエーションや生活の内容がどれほど充実しているかを確認することが重要です。介護施設の種類によって異なりますが、多くは利用者が生活の内容を高めるためにさまざまなレクリエーション活動やイベントを用意しています。

例えば、趣味を活かした創作活動や音楽、運動などのアクティビティが提供されます。これらは、入居者が充実した時間を過ごすために非常に効果的です。また、レクリエーション活動を通じて他の利用者との交流が生まれるため、孤立感の軽減にもつながり、精神的にも良い影響を与えます。

どのようなレクリエーションやイベントが行われているか、またその頻度や内容を確認しておくと良いでしょう。家族が参加できるイベントも実施されます。

食事の内容と提供方法

食事の内容や調理方法は健康維持において重要です。事前にメニューや栄養バランスを確認しましょう。アレルギーや食形態、特別食についての対応の確認も重要です。可能であれば、試食をして味や盛り付け、使用している食器などを実際に確認しましょう。

また、食事は単なる栄養摂取だけでなく、楽しみのひとつとして考えるべきです。介護施設によっては、食事に関連したアクティビティを提供している場合もあります。栄養バランスが摂れ、バリエーション豊かな食事は、利用者の健康面だけでなはく精神面にも良い影響を与え、生活の質の向上にも繋がります。

施設の安全・防災対策

防犯対策がしっかりと整っているかを確認します。セキュリティ設備や防犯カメラ、施設の出入口の管理などがきちんとされているかがポイントです。

防災対策にも注目する必要があります。有事の際に活用できる物資の確保、地域社会との連携体制、周辺のハザードマップを確認しましょう。

夜間の職員体制についても確認が必要です。介護施設によっては、夜間のスタッフ人数や見守りの方法に違いがあります。

家族との介護施設の関わり

家族と介護施設施設との連絡方法や面会の自由度、施設側からの情報提供の内容を確認することも大切です。
介護施設で誰が窓口となるのか、どのように連絡を取るのか、また面会時間や場所についても確認しておくと安心です。

後悔しないための家族の関わり方

施設に入居したからといって、家族の役割が終わるわけではありません。以下の点を意識しながら、適切な関わり方を心掛けましょう。

定期的に面会し、交流を大切にする

介護施設で暮らすようになる理由は様々ではありますが、多くの方がなれないところで離れて暮らすことに不安があります。顔を見せてもらえるだけできっと安心するでしょう。

施設職員と信頼関係を築く

職員と良好な関係を築くことも大切です。それにより入居中の気になることや要望が伝えやすくなり、万一課題解決が必要な事案が出てきてしまった場合にもその近道となることが多いです。職員からも家族へ相談がしやすくなるということは言うまでもありません。

介護施設の変更も視野に入れる

万一介護施設が合わないと感じた場合、著しく身体状況に変化が生じた場合は、別の介護施設を検討することも選択肢の一つです。焦ることなく利用者にとって最適な環境を見つけましょう。

最後に

介護施設は安易に選んでしまうのではなく、総合的な観点から選択するこがとても大切です。本記事で紹介した知っておきたい10のポイントを参考に、最適な介護施設を選びましょう。

パートナー企業紹介

介護施設研究所

https://kaigo-home.co.jp/

【担当者よりコメント】
介護が必要になっても住み慣れた自宅で生活したい、これは誰しも同じ気持ちのはずです。
しかし在宅生活を延長できない理由は突然と来るものです。
その時に知識不足のまま検討してしまう方、周囲の噂やインターネットの情報だけを頼りに介護施設を選び後悔してしまう方々が後を絶ちません。

私ども介護施設研究所では、主に「有料老人ホーム」と「サービス付き高齢者向け住宅」を一都三県エリア中心にご紹介させていただいております。
専門家として介護施設についての基礎知識からお伝えしながら、各施設・住宅の確かな情報をもとに様々な条件を総合的に考慮し、皆さまの後悔しない施設・住宅選びのお手伝いをさせていただきます。
相談料・紹介料は一切いただいておりません。
もしご検討の方がいらっしゃいましたらお気軽にお問い合わせください。

この記事を書いた人

株式会社日比谷花壇 
オハナクラブ編集部
オハナクラブ編集部(オハナクラブヘンシュウブ)
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