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人間と同じく、ペットもまた、老いて身体が自由にならなくなった時や、亡くなった時のことを考え、あらかじめ準備しておく「終活」をすることが増えてきています。ペットが亡くなってしまったとき、ペットロスになってしまう人が挙げる要因として、「ペットのことを十分に大切にすることができなかった」という後悔が消えないというものがあります。
元気な時に楽しく過ごすことだけでなく、病気のときにも寄り添い、亡くなった際は、しっかりと供養するということは、自分自身が前向きに進むためにも意味のあることです。では、ペットの終活とは、どんなことを行うものでしょうか。具体的にできることを解説していきます。
ペットの終活はまず、カテゴリーにわけると、
①介護・通院②ペット保険③思い出の整理④ペット葬(葬儀・埋葬・供養)
となります。人間と同じく、それぞれのカテゴリで利用できるサービスがありますが、どれもそれなりにお金がかかること。ペットの終活においてまず大切なのは、「ペットの終末期にどれくらいお金が必要で、どの程度なら負担できるかを考える」ではないでしょうか。
若いときは、元気なペットですが、人と同じく、年を重ねるとだんだん身体の調子が悪くなることもあります。いつでも相談できる動物病院・先生をあらかじめ調べておくことは、ペットの終活において大切なことになります。また、病院にかかる際に、実際どれくらいお金がかかるものなのかということも把握しておくことも必要です。ペットの通院は人間と違って、健康保険が使えないため、全額負担となります。そのため、入院や手術が必要になった場合は、年間数十万も医療費にかかっている、というケースも少なくありません。そういった高額の治療をするかどうか、ということは、ペットに対する考え方や、経済状況によって、飼い主が判断することになります。大切なペットが病気になってしまったとき、その病気を治療することを優先するのか、かかるお金を優先するのか、なかなか冷静に決めることはできないかと思います。ひとりで決めるには重い判断は、前もって、もしものときはどの程度ケアをするべきかなどを家族と話し合っておくことで精神的な負担も軽減させることができます。
ペットは健康保険の対象ではないものの、民間の保険会社が提供するサービスでは、様々なタイプのペット保険が用意されています。ペット保険に入るメリットとしては、先ほどの説明のように、万が一の病気やケガなどで、高額の治療費が必要になった場合の負担が減るという他、少し気になる体調の変化などでも動物病院に通いやすくなるということもあります。ただし、当然のことですが、月額の費用がかかるものであり、トータルではそれなりの出費を覚悟する必要がありますので、安易に決めるのではなく充分に家族と話あって決めることが必要となります。
ペットの写真や動画は、亡くなってしまった後も見返せるように、大切にとっておきましょう。ペットロスを克服したきっかけとして、ペットの写真を整理したり、アルバムを作ったりするなど、思い出を振り返ることが役に立ったと答える人が少なくありません。普段あまり写真を撮る習慣がない人も終活の一環として、ペットの写真、家族と一緒に映った写真などを記念で撮っておくのもよいかもしれません。また、スマホやパソコンのデータをうっかり消してしまうということもありますので、印刷して、アルバムとして保管しておくのもよいでしょう。
ペットの葬儀や埋葬方法は、人間と同じくらい選べるサービスが増えてきています。もっとも費用がかからない方法は、遺体を業者に引き取りに来てもらい、その後合同火葬を行い、ペット用の合同供養墓に埋葬するというやり方になりますが、個別に火葬をする、お墓や納骨堂を個別に作る、人間と一緒の場所に埋葬するなど、より手厚く供養する方法もあります。また、日比谷花壇のペット葬サービスでは、人間と同様、花祭壇を用意して、お葬式をあげる、というプランを選ぶことも可能です。介護や通院などと考え方は同じになりますが、どの程度お金をかけることができるのか、ということを自分の考え方と経済状況に照らし合わせること、同時に、充分に供養することができなかった、という後悔のない選択をすることが大切なことになります。ペット葬やペットのお墓についても、情報収集をしながら、家族と話し合う機会を設けてみましょう。
日比谷花壇のペット葬サービス
このように、ペットの終活とは、万が一の時に備えたペットの終末期におけるサービスに対する情報収集、ということの他、その活動の中で、飼い主自身がペットが亡くなるということに向き合い、どの程度許容できるのか、ということに向き合う行為でもあります。同居している家族と話しあうことで、もしかしたらその価値観の差に驚くこともあるかもしれません。しかし、何も準備せずにその場でトラブルになるよりも、お互いの意見や価値観を知り、納得して終末を迎えることで、最後まで幸せな時間を過ごせるのではないかと思います。是非、元気なうちにこそ、ペットの終活について考えてみましょう。
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