知っておきたい!葬儀に出られない場合や葬儀後に訃報を知ったときはどうすべき?

葬儀前に行けないことが分かった場合

知っておきたい!葬儀に出れない場合や葬儀後に訃報を知ったときはどうすべき?
何らかの事情で、葬儀前に葬儀に出られないことが分かったときには、まず、夜間に行われるお通夜に参加できるかどうかを確認しましょう。最近は、日中に行われる葬儀に出られない場合が多いので、お通夜に出席することが多くなりました、お通夜に参列する場合は、お悔やみを述べ、香典を渡し、記帳をし、焼香をします。通夜振舞いがあれば、断らずに少しでもいただいてから帰りましょう。お手伝いをする場合は別ですが、そうでない場合には長居をしないようにします。服装はできれば喪服で行くのがいいですが、喪服に着替えることができない場合は、あまり派手でなければそのままでも問題ありません。アクセサリーは外しますが、一連の真珠のネックレスなど控えめなものならば大丈夫です。

お通夜にも行くことができない場合は、葬儀が始まる前に喪主宛に弔電を送ります。

葬儀に行けない場合は、あとで弔問に伺うのが礼儀ですが、知り合いが出席するのであれば、香典を預けることもできます。職場の人やその家族が亡くなった場合であれば、代表者が香典をまとめて持っていくことも可能です。

代理を立てて香典を届ける場合は、配偶者や子どもを代理人にするのがいいでしょう。

また、現金書留で香典を郵送することもできます。

葬儀後に訃報を知ったときは?

喪中はがきが来てはじめて、ご家族が亡くなったことをはじめて知ることも少なくなりません。

親しい人なら、電話をして、訃報を知らなくて葬儀に出席できなかったことを謝り、お悔やみの言葉を伝えましょう。手紙で謝罪とお悔やみの気持ちを伝えてもかまいません。後日、都合のよい日に弔問に伺うということを伝えましょう。

弔電は葬儀の前に送るものなので、葬儀後には送ってはいけません。

また、お世話になった方や、ごく親しい方が亡くなったということを、葬儀のあとに知ることがあります。日にちがかなり経ってしまったとしても、弔問に伺うのが礼儀ですが、家が遠くて行けなかったり、ご遺族の都合で、弔問に伺うのがかえって失礼になる場合もあります。そういうときは、現金書留で香典を郵送したり、お供えになるような菓子折りや花を送るのがいいでしょう。

ご遺族との面識がない場合には、故人とどういう関係だったのかということと、故人にお世話になったことへのお礼の気持ちを手紙に書いて、香典やお供えと一緒に送るようにします。

後日弔問する場合の事前マナー

葬儀がおわってから、後日弔問に伺う場合には、まず、ご遺族の方に連絡して、都合がいい日と時間を確認します。いきなり訪問するようなことはしないようにしましょう。また、葬儀のあと、すぐに伺うのは避けて、少し落ち着いてから訪ねるようにします。葬儀のあとは、ご遺族も故人を亡くした悲しみと葬儀のために、心身ともに疲れていることが多いものです。ご遺族の気持ちが少し落ち着いたころに弔問に行くようにしましょう。

服装は、喪服や黒い服は着ないほうがいいでしょう。ご遺族に葬儀の悲しみを思い出させるようなことになるからです。派手な色のものでなければ、特に問題ありません。失礼にならないようなきちんとした服装であればいいでしょう。女性のアクセサリーは目立たないものならいいですが、大きいものは外しましょう。

約束していても、前日に電話して、ご遺族の様子を確認してから訪問するようにしましょう。ご家族の中に体調の悪い方がいらっしゃたら、訪問を延期するか、香典やお供え物を送るだけにするほうがいい場合もあります。

弔問時のマナー

香典を持っていく場合に気をつけなければいけないのが表書きです。四十九日前でしたら、葬儀のときと同じ「御霊前」ですが、四十九日を過ぎると「御仏前」となりますので、注意しましょう。厳密に言うと、四十九日の法要を行った日のあとには「御仏前」となります。ですから、四十九日の前でも「御仏前」になることもありますが、ご遺族にわざわざ確認するまでのことはないでしょう。

弔問のためにご遺族のお宅に伺ったら、「御霊前(御仏前)にお供えください。」と言って、香典とお供え物を渡します。お供え物は花や菓子折り、果物にします。必ずもって行かなければいけないわけではありませんが、故人の好物を持っていくと喜ばれるでしょう。また、線香や蝋燭などを持っていくこともあります。

ご遺族と故人の思い出話をして、ご遺族を慰め、故人を偲びましょう。あまり長い時間お邪魔しないようにして、早々に引き上げるようにしましょう。

葬儀に関するマナーは地域や宗教によって違いますが、一番大事なのはご遺族の悲しみを少しでも和らげて、故人の冥福を祈ることです。ご遺族の慰めになるような、気遣いが大切です。

この記事を書いた人

株式会社日比谷花壇 
フューネラルプロデューサー
金澤 和央(カナザワ カズオ)
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