法事の参列者が準備する持ち物

法事に行く際に何を持っていくべきか

法事の持ち物リスト

法事に参列する時に準備すべき持ち物リストは以下です。

・数珠
・香典もしくはお供え物
・白もしくは黒のハンカチ
・夏の暑さ対策用具(日傘、虫よけスプレー、日焼け止めなど)
・お布施(施主の場合)

数珠、香典、お供え物は必需品で、あったほうがよい役に立つものとして、ハンカチ、外にお墓がある場合は日傘や虫よけスプレーや日焼け止めなどもがあります。
また、自分が法事の施主である場合は、お坊さんへのお布施を用意します。

数珠の種類とマナー

数珠はお焼香をする時に使用するため、忘れないよう準備しておくべき持ち物です。持参していないとマナー違反になります。万が一忘れた場合は法事の式場に到着する前に購入する必要があります。お守りとして使用されることが多いため、複数持っている人から借りるのは厳禁です。また、数珠は宗派によっても異なります。法事がどの宗派で行われるのか確認し、適切なものを持参するのがマナーです。

浄土宗では二連の輪違いのものが正式な数珠で、一連目に27個、二連目に20個もしくは40個の玉がついています。浄土真宗の数珠は、一連目は数取りができない蓮如結び、二連目に20個の玉がついたものになります。真言宗の数珠は裏と表に2本ずつ房がついているもので、振分数珠とも呼ばれています。天台宗の数珠は平玉が用いられるのが一般的で、親玉から20個の平玉と10個の丸玉が下がっています。また、宗派に関係なく使用できる略式念珠があり、1つ持っていると便利です。

数珠の持ち方にもマナーがあり、移動中は房の部分が下になるように左手で持ち、座っている時は左の手首に掛けます。お焼香の時は親指を除く左手の4本の指に掛け、合掌する時は両手に掛けるのが正しい持ち方です。なお、パワーストーンのブレスレットを数珠の代わりに使用することはできません。

場合によって必要になるお供え物について

お供え物は香典を渡すのであれば準備する必要はありませんが、故人との関係性や地域の風習によっては香典とお供え物のどちらも用意することがあります。お供え物は法事の際に祭壇に飾るため、法事が行われる式場の入り口で施主に手渡すのが適切です。紙袋に入れていった場合は、袋のままではなく必ず袋から取り出し、両手で渡すようにしましょう。また、勝手にお供え物を祭壇に飾るのはマナー違反となります。お供え物の相場は、香典と同様に5000円~1万円となります。

お供え物は何を選んでも良いというわけではなく、マナーにそったものを準備することが大事です。一般的には、お線香やろうそく、花、飲食物などが選ばれます。お線香は香りで心身を浄化し、ろうそくは御先祖様を明るく照らし、花や飲食物は御先祖様を喜ばせるという意味合いがあります。お供え物は消え物が良いとされているため、消耗品を選ぶのがよいでしょう。飲食物は、法要後に参列者が分け合うため、小分けにできてかさばらないものを選ぶと喜ばれます。殺生をイメージする肉類や賞味期限が短いもの、臭いが強いものは避けるのが賢明です。

お供え物を準備する際には、のしをつける必要があります。四十九日の法要までは白黒ののしを使用し、四十九日の法要以降は銀一色ののしを使用するのが一般的です。のしの表書きには「御供」もしくは「粗供養」と記載し、水引の下にフルネームを記載します。

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