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皆さんはご両親や自分自身のお墓について、入る場所は決まっているでしょうか?先祖代々のお墓に入るつもりの方もいるかと思いますが、まだ決まっていない方も多くいるのかと思います。この記事では、お墓選びの流れに加え、現代の日本において、どんな種類のお墓や埋葬方法があり、それぞれどんな特徴があるのかを解説します。将来のお墓探しの参考にしてもらえれば幸いです。また、記事の最後には日比谷花壇のオハナクラブが提携するパートナーの紹介をしていますので、併せて参考にしてみてください。
ご自身の終活をするなかで、子供たちに負担がかからないようにお墓を前もって購入しておきたい、という話をよく聞きますが、生前にお墓を決めておくことが必ずしもベストとは限りません。お墓は、自分自身の眠る場所、という意味の他、残された家族がその人を思って、お祈りをする場所、という意味もあり、お墓を引き継ぎ、守っていく子供たちも望む形で決めていくことがいいお墓選びのポイントです。また、ご両親のお墓を探す立場である場合も、両親の希望や、親戚の意見などを聞く機会を設けることが失敗しないポイントになります。
納骨は葬儀が終わった後、仏教の場合は四十九日前までに納骨先を決め、法要をした後、納骨、という流れが一般的になりますので、だいたいその期間を目途にお墓探しをしていくのがよいでしょう。四十九日というのはあくまで宗教的な目安ですので、法律でいつまでに埋葬しなければならない、などの決まりはないので、焦る必要はありません。葬儀が終わり、役所の手続きなどが一通り終わったあたりで、考え始めるくらいで問題ありません。
しかし、どういったお墓がよいかのイメージがある人はともかく、特に何も決まってない場合、どういったところから考えていけばよいのか?そもそもお墓に入らないという選択もあるのか?など、色々な疑問があるかと思いますので、ここでは、今、日本で選ぶことができるお墓や埋葬方法についての紹介をしていきたいと思います。
日本におけるお墓もしくはお墓に入る以外の埋葬方法ですが、大きくわけると、「一般墓」(屋外にあるお墓)、「納骨堂」、「樹木葬」、「散骨」となりますが、それ以外には、合葬の永代供養墓や、お墓を作らない手元供養などがあります。日本にあるお墓の多くは霊園等にある「一般墓」になりますが、近年需要が伸びているのが、納骨堂や樹木葬といった比較的新しいスタイルの埋葬方法です。最近のニュースでも、ありましたが、現在、新規で購入されるお墓でもっとも多い種類は「樹木葬」となっており、次いで「一般墓」「納骨堂」となっています。
かつては、ほとんどの方が一般墓を選んでいましたが、納骨堂や樹木葬といった新しい選択肢が示されるに従い、どんどんシェアが伸びています。霊園があり、お参りする場所がある、という点では、納骨堂も樹木葬も、一般墓と同じですが、先祖代々お墓を継いで守っていくことが前提の一般墓に対し、子どもの代までがお墓参りすることを前提とした納骨堂・樹木葬のスタイルが今の社会にあっているのかもしれません。お墓を作らず、海などにお骨を撒く「散骨」も近年注目されていますが、他と比較するとまだまだシェアは小さく、両親のお墓参りをしたいというニーズはまだ強いことがわかります。カテゴリごとに特徴を説明すると
・一般墓:屋外にあるお墓。家族・一族で一緒に入り、子孫代々継いでいくことができる・納骨堂:屋内にある骨壺を納める施設。プランによって様々だが、個人もしくは家族で購入できるが、その代のみが供養することを想定している。・樹木葬:屋外にある庭園や広場などに埋葬するスタイル。個人区画か合葬のプランがあるが、個人か夫婦で利用することが多い。基本的には永代供養。・散骨:遺骨を主に海に撒くスタイル。お墓参りはしない、という人向け。また、海に遺骨の一部を撒いて、残りを別の場所に埋葬することも可能。
それぞれの特徴で向き、不向きがあると思いますので、ご自身や家族の希望がどういったものであるのかを整理したうえで、まずはどのタイプがよいのかを考えていきましょう。
いわゆる「お墓」と聞いてまずイメージするのは、屋外の霊園に墓石が並ぶこの一般墓ではないかと思います。新しい主流になりつつある樹木葬や納骨堂と比較すると、金額の面や手入れの面で「コストパフォーマンスが悪い」と思われることも正直あるかもしれませんが、先祖を祭る場所として大切にしていくという文化の価値は、コストパフォーマンスでは測れないものがあります。また、一般墓もお墓の引っ越し「改葬」や「墓じまい」などもサービスとして気軽に相談できるようになってきており、時代にあったスタイルへと変化しています。
・家族や一族が代々子孫に引き継ぎ、その家の「象徴」として大切にすることができる。・「和型墓石」「洋型墓石」など、墓石のタイプを選ぶことができ、自分らしいデザインのお墓を作ることができる。・屋外にあるので、お墓掃除が必要で、また年間管理料などもあり、維持にはそれなりの労力がかかる。
創業明治38年 お墓一筋 確かな実績
須藤石材株式会社
〒171-0014東京都豊島区池袋2-3-1https://www.sudo-sekizai.co.jp/
納骨堂は骨壺を納めるスペースのことを指しますが、もともとは寺院等でお墓に納骨する前に一時的にご遺骨を預かる場所として存在していましたが、近年はお墓に代わり、お参りする場所として、設備や機能を整えた施設として新しくオープンすることが多くなっています。納骨堂は基本的には子孫に継承するというより、例えば20年や30年といった単位で、配偶者や子どもがお参りすることがなくなったら永代供養墓に合祀されるという利用方法が多いです。お墓を継承するということが難しかったり負担に感じる方が、納骨堂に遺骨を改装するというケースも増えています。
・アクセスが良い場所が多く、気軽にお参りに行ける。お墓掃除なども不要。・利用期間を自分で選ぶことができ、期間が終了すると永代供養になるなどの仕組みで、無縁墓になる心配がない。・安価に利用できるものから、デザイン性の高い仏壇タイプのハイグレードの納骨堂まで幅広いプランがある。・伝統的なお墓参りのスタイルではなく、屋内でのお参りは好みが分かれる。
お墓参りを特別な行事ではなく、日常に
新宿瑠璃光院百蓮華堂
〒151-0053東京都渋谷区代々木2-4-3https://www.byakurengedo.net
光あふれる明るい納骨堂
龍澤寺の納骨堂「麻布十番ゆめみどう」
〒106-0046東京都港区元麻布3-10-5 龍澤寺内https://www.yumemidou.jp/
世界のメディアからも注目を集める光の納骨堂
東京牛込幸國寺 瑠璃殿
〒162-0053東京都新宿区原町2-20 幸國寺内http://wwww.ruriden.jp/
樹木葬は、墓石がなく、庭園や自然の多い場所などにシンボルとなる木の元に遺骨を埋葬するスタイルで、近年もっとも選ぶ方が増えています。永代供養で管理の負担がない、ということだけでなく、自然の中に還ることができる、というイメージもあり、公園を散歩するような感覚でお参りをすることができる点も支持される理由です。個人や家族の区画を用意している場所もありますが、ご遺骨は骨壺ではなく、自然に還る麻袋などに入れ替えて埋葬することが多いため、ご遺骨を取り出すことは原則できません。
・墓石などコストのかかるものが少ないため、安価で利用できることが多い。・永代供養であることが多く、管理やお墓参りの負担が少ない。・自然に囲まれた中で眠るというイメージの良さで選ぶ人も多い・場所にもよるが、ご遺骨は他の方と合葬になる場合や遺骨を取り出せない
など注意点もあります。
都心青山の地の静寂
青山梅窓院墓苑「樹木葬墓地 梅林苑」
〒107-0062東京都港区南青山2-26-38https://baisouin.jp/
木々が織りなす癒しの空間。里山の緑に囲まれて自然に還る。
樹木葬墓地「ハーブな樹木葬 見晴らしの丘」
〒350-0303埼玉県比企郡鳩山町熊井598熊井山 妙光寺内https://www.snowdrop-npo.com/service/se_miharashi
自然の中に眠り、森を育てるお墓
森の墓苑
千葉県長生郡長南町市野々815-2http://www.morinoboen.org/
散骨はお墓を用意することなく、パウダー状にしたご遺骨を船の上から海などに撒いて供養するスタイルです。散骨希望の方と共同で大き目の船に乗って散骨するプランや、小型の船を貸し切ってその人だけのための散骨を行うプランなどがあります。その他のスタイルと違ってご遺骨がどこかに残るといったことがないため、その後のお墓参りや管理などはありません。お墓にこだわりがない方や海が好きだった方が生前に希望していたなどが選ばれることが多いです。
・海に撒いてほしいという方の希望を叶えることができる。・お墓はいらない、もしくはご遺骨を残したくない方などに向いている。・ご遺骨の一部のみを散骨することも可能。・撒いたご遺骨は戻せなくなるので、家族とよく話あって決めることが大切。
母なる海へ~形は変わっても想いは同じ
ブルーオーシャンセレモニー
〒135-0002東京都江東区住吉2-2-4(株)ハウスボートクラブhttps://blueoceanceremony.jp/
以上、様々なお墓と埋葬のスタイルがありますが、どれが自分や家族に適しているか想像できましたでしょうか。社会の変化に従ってこれからもお墓の形は変わっていくものかと思いますが、亡くなった方を思う気持ちは変わらずに大切にしたいものです。
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