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気候も定年後の暮らしに向いています。シドニーでは一番寒い7月の平均最低気温は7度で平均最高気温は16.3度となっています。夏の盛りの1月でも平均最低気温18.7度、平均最高気温25.9度です。ちなみに2015年度の東京の1月の平均最低気温は2.5度で平均最高気温は10.4度、8月の平均最低気温は24.8度で平均最高気温は30.5度ですから、日本と比較しても温暖で住みやすい地域だということが分かると思います。
また、オーストラリアは自然が豊かです。グレート・バリア・リーフやオーストラリアのゴンドワナ多雨林郡、グレーター・ブルー・マウンテンズ地域など世界遺産に登録されている自然が数多く存在しています。こうした自然の中には都市部からアクセスしやすい場所も多いため、気軽に雄大な自然を体験してリフレッシュすることもできます。
オーストラリアで家を借りた場合、都市部より郊外のほうが割安な傾向にあります。シドニーのチャイナタウンに近いエリアではワンベッドルームにバスルーム付き、家具付きで週7万ドル程度で物件を探せます。電気代・水道代などは家賃に含まれる場合もあります。なお、オーストラリアでは永住権を持たない外国人も不動産を取得できる場合がありますから、長期に渡って移住することを考えるなら思い切って家を購入するという選択肢もありかもしれません。
食料品や日常品は、食料品は日本と比べてそれほど高くありませんが、家電製品などはほとんど輸入に頼っているため日本より割高な傾向です。自炊する場合は1ヶ月の食費は約200ドルから300ドル程度となります。外食は日本ほど充実しておらず割高となっています。
資力の要件は人口増加の低い地域に居住する場合はやや低く設定されています。まず50万ドル以上の資産があることを証明しなければなりません。また、年5万ドル以上の所得があることも証明する必要があります。さらに50万ドル以上をオーストラリアの債権に投資することも求められます。
一方、大都市圏に居住を希望する場合は資力要件がさらに厳しくなります。資産は75万ドル以上あることが必要です。さらに年6万5,000ドル以上の所得があることを証明しなければなりません。そして75万ドル以上の債券投資が求められます。
移民のための手続きは上記の条件を満たしていると証明する書類を政府・大使館・州政府などに提出することによって行われます。
外務省の海外安全ホームページによるとオーストラリア内の5つの大使館領事部と総領事館がそれぞれの管轄地域の治安情報を公開しているので、自分が移住したいと考える地域の治安情報を確認できます。一般的に殺人の発生件数は日本と大きくかけ離れていませんが、暴行傷害や窃盗などの犯罪は日本よりかなり高くなっています。夜間に犯罪が多い地域もあるので、家を借りる際は安全な地域を選んだほうが無難でしょう。
車の運転にも注意が必要です。オーストラリアの道路の制限速度は主要幹線道路は時速80キロメートルとなっており、車は日本より速度を出して運転しています。さらに交通量が少ないことから制限速度以上のスピードで運転する車も少なくなく、交通事故の発生に繋がっています。オーストラリアで車を運転する際はより慎重に行った方が良いでしょう。
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