ニーズが高まっている「お別れの会」の特徴とは?

お別れの会の形式や演出とは

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葬儀を近親者のみで行う家族葬や火葬のみで弔う直葬など、プライベートに特化した葬送のかたちが世相の傾向に見られることから、お別れの会のニーズは高まりつつあります。
お別れの会は社会的な立場や交流に向けた告別式であり、近親者のみでの弔いの後に、故人とゆかりのある人物を招いたり、会社などの関係者を呼んでの社葬、有名人であればファンの人々を呼ぶなど、多くの人々が参列するケースや、少人数で行われるケースなどを含めて、改めて告別の場を設置するというスタイルです。
形式としてはセレモニーの手順を踏み、宗教儀礼や花祭壇などの祭壇へ最後に献花する体のもの、弔礼や献花の後に会食等を行うパーティー式のもの、セレモニー式とパーティー式を合わせた体のものなどかたちは様々で、宗教の種類や無宗教に関わらずに開くことが出来ます。また、お別れの会の特徴としては故人の趣味や思い出などに因む展示や映像などの演出を用いることが出来ます。

ホテルで開くお別れの会とは

ホテルで開くお別れの会は、葬儀や葬式などの儀礼に重きを置かず、参列者へのもてなしを主流にした形式で行いたい場合に向いている会場と言えます。
参列者が故人の属していた会社などの団体からの人々であれば、多忙な中での参列となりアクセスが良い立地条件は喜ばれ、引き出物や案内状の作成送付、送迎などの面でクオリティーの高いサービスを受けられることがホテルでのお別れの会の開催のメリットと言えます。また、ホテルの催事場はきれいな意匠や高級な雰囲気があり、花祭壇や故人の写真などを展示するコーナーなどを葬儀のイメージの無いデザインで飾ることに違和感がなく、自由な発想での装飾が可能なことから、無宗教の場合にも広く対応できます。ビュッフェ形式でのお別れの会にもホテルだからこそホスピタリティの効いた振る舞いが可能です。
ただしホテルでの開催には多く制約があり、遺骨の持込、焼香や読経を禁止などの場合があるので対応の状況や条件を事前に調べる必要があります。

お別れの会を執り行うためには

葬儀や葬式をごく身近な人のみで執り行い、遺族の状態やスケジュールを調整して一定の期間を過ぎた後に行われるお別れの会は、段取りなどを落ち着いて考えることが出来ます。
ただしお別れの会そのものに制約がないので、反面運営や企画を適切かつ綿密に計画する必要があることから、開催を依頼する葬儀社などの業者に具体的なイメージやこれだけはやりたいと言った要望は必ず伝えることが重要です。お別れの会を開くための会場選びなどに大きく影響するファクターでもあり、葬儀場では許される事柄も催事場によっては制限されるなどがあります。逆に、葬式らしさを感じさせない演出がしたいのなら葬儀場は不向きと言うことになります。
また、故人にゆかりのある場所や学校などの施設にて行いたい場合は、施設側との交渉が大切になるのでこれも信頼のおける業者を選ぶことが大切です。学園葬などでは花などの装飾による演出によってあたたかみのあるお別れ会となります。

社葬に向いているお別れの会

お別れ会は社葬として行われることが多々あり、企業の創立者や経営者、会社に対する貢献度の高い役員や社員などの故人を弔うための会となり、近親者で執り行う葬儀や葬式とは意味合いが異なります。
例えば企業に置いてトップの立場の人の逝去による社葬では会社そのもののステータスが問われる場となり、社員に向けては今後の士気に関わることや、後継者を社会的に認知させる場であることに十分留意して、お別れの会の規模や演出などの計画を準備する必要があります。お別れ会のメリットとして故人の逝去から期間を経ての開催となるので、社葬にはとても向いているスタイルだと言えます。
例えば式典を行わずに、献花や懇談の場を参列者に自由にして貰うタイプの会や、故人の経営していた企業ブランドに合わせたイメージの演出、高級ホテルにて大々的な規模で執り行うなどの場合があります。
お別れの会が実施できるホテルなどは、WEBサイトから検索できることもできます。※参考サイト:お別れの会・社葬について

この記事を書いた人

株式会社日比谷花壇 
フューネラルプロデューサー
金澤 和央(カナザワ カズオ)
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