意外に多い!?葬儀の喪主の挨拶が必要な場面。それぞれの場面での喪主の挨拶例文

まずは葬儀の流れを再確認してみよう

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一般的に葬儀というと、お通夜、葬式、告別式を連想するのではないでしょうか。しかし、喪主として行う場合には、大切な人が亡くなった時から段取りが始まります。そこで、大まかに葬儀の流れを再確認しておきます。

自宅などに搬送された遺体は、お通夜を迎えるまで花飾りを施した祭壇と共に安置されます。
僧侶を招きお経をあげ、故人の冥福を祈ります。
その後に棺へと移されます。

次にお通夜を迎えるのですが、知人たちに集まってもらい葬式や告別式までの間、故人を偲んで別れを惜しむことになります。
しかし最近では半通夜といって、数時間でお開きにすることが多くなっています。

通夜が明けた翌日の日中に葬式と告別式を行い、その後出棺という段取りとなります。
ちなみに出棺とは、棺が火葬場へと向かって運び出されることを言います。

無事に火葬を終えると、一度自宅や葬儀場に戻り、還骨法要が行われます。
これは、遺骨を位牌や遺影と共に安置し、お経をあげることです。
ここまでが一連の流れとなります。

喪主として挨拶が必要になる最初の場面とは

病院などで臨場を迎えた場合には担当した医師や看護師に挨拶を行いますが、ある意味でこれは喪主と言うよりも遺族としての挨拶となります。

喪主としては、通夜ぶるまいの場面で挨拶を行います。
例えば、「本日はお忙しい中、お集まりいただきありがとうございます」と切り出し、故人への弔問の感謝を伝えます。
葬儀や告別式の予定などもここで告知すると共に、弔問客への配慮も忘れてはいけません。
「明日の告別式は午後1時より予定しております。ご都合がよろしければお見送り頂ければと存じます」などと伝えます。

通夜では、忙しい中、故人を偲び集まってくれた方々へ、簡単な料理やお酒でもてなします。
特に故人にまつわるエピソードなども挨拶に添えると、弔問客もまた当時のことや生前の様子を思い出すきっかけにもつながります。
本来は、ろうそくと線香を絶やさないことで棺を守る意味でもあり、葬儀や告別式以上に私的に故人を偲んでもらう場所でもあります。

喪主として挨拶が必要になる次の場面とは

無事に通夜を終えると、翌日に葬儀と告別式を迎えます。

その最後に喪主として挨拶が必要な場面を迎えます。
分量としては原稿用紙に2枚程度で十分です。
見ながらでも構わないので、ゆっくりと読み上げます。
会葬者に向けて、参列へのお礼や故人の思い出、故人に代わって生前の感謝などを伝えます。

「本日はお忙しい中、ご参列いただきありがとうございました。今回、喪主を務めさせていただく、息子の(名前)です。滞りなく式を終えることができました。(故人のエピソードなどを紹介して)今後とも皆様には変わらぬご温情を賜りますよう申し上げます。簡単ではありますが、ご挨拶とさせていただきます。ありがとうございました」などと挨拶します。

基本的には通夜の挨拶と重複しても構いません。
一般的には、ここで親族や親しかった人たち以外の方々には引きとってもらいます。
そのために棺を閉じる石打ちの前には、最後の「別かれ花」が行われたりします。
その後は、斎場から火葬場へと出棺されることになります。

喪主として挨拶が必要になる最後の場面とは

火葬を終えた後、遺骨を自宅や葬儀場に持ち帰ることになります。
これから還骨法要が行われます。
後飾り祭壇に、遺骨と位牌、遺影を安置し僧侶にお経を唱えてもらいます。
本来なら故人が亡くなってから七日目を初七日と呼びますが、最近では繰り上げ初七日法要が増え、そのまま引き続き行います。

それも済むと、宴席が設けられて、精進落とし(仕上げ、お斎などともいう)へと移ります。
これは、僧侶や世話役など、お世話になった人々への感謝と労う場になります。

僧侶が同席の場合には説法をお話しいただき、遺族は酒を振舞いながら席を回ります。

「本日は長い時間、本当にありがとうございました。ご住職様をはじめ、関係者の皆様のおかげで無事に葬儀一切を済ませることが出来ました。心よりあつく感謝申し上げます」などと挨拶します。

これにより、一連の葬儀での喪主としての挨拶が終わることになります。

この記事を書いた人

株式会社日比谷花壇 
フューネラルプロデューサー
金澤 和央(カナザワ カズオ)
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