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多くの場合、墓じまいには、お坊さんも呼ばず、身内のみで行われます。 このような場合には、喪服ではなく、平服で参加することが一般的です。 特に、古いお墓の墓じまいの場合には、山奥や足場の悪い場所に建てられていることも少なくありません。 このような場合は、喪服は避け、できるだけ歩きやすく、また汚れても構わないような服を着るほうが無難です。 天候によっては、雨靴や雨合羽を着用して参加しても、問題はありません。
ただし、服装に決まりはないとはいってもお墓の供養ですから、派手な装飾の服や派手な色の服などは避けるようにします。
お坊さんも、この時は法要として呼ばれているため、正装で立ち合います。 ですから、法要を執り行う施主側のマナーとして、喪服を着る必要があるのです。 喪服というと和服も含まれますが、お墓での行われる法要ですので、動きやすい洋式の喪服がおすすめです。 また、子どもの場合は、白地のシャツに、黒か紺のズボンかズボン、黒地か白地の靴下を準備すれば問題ありません。 墓じまいのあと、食事の場を設けることもあります。その場合には、食事会場の予約の際に喪服で来店することを伝えておくと、食事会場によっては、個室や離れの部屋を準備してくれるでしょう。
たとえ、お坊さんを呼ばず、家族・親族だけで墓じまいを行うとしても、親族の方々はお墓で行われる供養と考えますから、指定がない限り平服で参加するということはありません。 あらかじめ服装を決めておかなければ、施主側は平服で親族は喪服で参加するというようなことが起こりうるのです。 施主側の家族が平服(喪服)で参加するのならば、親族の方々にも、「当日は、平服(喪服)にてご参加ください」と連絡しておけば、問題はありません。 お忙しいところをわざわざ来ていただくわけですから、できるだけ親族の方々には負担のないよう配慮するのも、墓じまいの施主としての大切なポイントになります。
もちろん、喪服はお葬式や法事などで使いますから、一式準備しておくと安心ではあります。 でも、サイズ違いの喪服を着ていくのも恥ずかしいものです。
そういう時に便利なのが、貸衣装店です。 男性の場合はシャツ・背広・スラックスのほか、靴も準備されています。 女性の場合は、ワンピース型が一般的で、靴や小物のバックも貸し出してくれます。 ただし、貸衣装の場合、肌に直接触れるものは貸し出せません。 ですから、下着や靴下・ストッキングは準備する必要があります。
お住いの場所の近くに貸衣装店がない場合は、インターネットで貸衣装を取り扱っているサービスもあります。 取り急ぎ準備したいときや体形の変わりやすい若い方の場合は、貸衣装を利用するとお得です。
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