葬儀でお気に入りの音楽を流したい!?葬式で流したい曲ランキングの1位は?

葬儀に音楽は欠かせないものに

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葬儀のスタイルは社会の変化やライフスタイルの変化によって、その時代に合ったスタイルが生まれます。
葬儀の中で音楽を流し故人に敬意を示したり、葬儀場の雰囲気を曲によって演出できる音楽葬は、新しい葬儀スタイルとして定着しつつあります。これまでの静かで悲しみに満ちた葬儀に対し、音楽葬は曲がもたらす効果を利用して、決して悲しいだけではなく前向きに故人を送り出すムードも演出できます。
また、音楽葬という大仰なものでなく、通常の葬儀でも音楽を流すケースが増えています。その際は、故人のお気に入りだった曲を流し、思い出に浸ってもらう選曲方法だけではありません。家族が独自に演出したい雰囲気の曲を流し、会場に独自のムードをつくりだすことも可能です。ゆったりしたメロディの曲を選び、会場を叙情的な雰囲気にしたり、明るく前向きな歌詞に曲を選び、参列者の悲しみを和らげる効果も期待できます。これまでは、葬儀に音楽を流すことを考えていなかった方も、前向きに選択肢に入れてみるのも終活の一歩となります。

89%の人がお気に入りの音楽を流すことに好意的

89%の人がお気に入りの音楽を流すことに好意的
これまで音楽葬に興味がなかったり、葬儀に音楽を流すことに抵抗がある方もいるかもしれません。実際にどれくらいの人が葬儀に音楽を流すことに興味があるのかを疑問に思う方も多いでしょう。そこで、このようなアンケート結果を紹介します。
「みんなの終活応援サイト エンなび」が4月7日から4月14日にかけて、全国の40歳以上の男女に対して「葬儀の音楽に関するアンケート」を実施しました。この1104名を対象としたアンケートによって、約89%の方が自分の葬儀に、自分のお気に入りの音楽を流すことに対して好意的な意見を述べたのです。
約9割の回答者が音楽層葬に対して興味があり、前向きにとらえていることからもわかるように、人生最後のイベントである葬儀を自分の好きだった曲で演出してほしいと思っている方が非常に多くいます。つまり、葬儀にお気に入りの音楽を流すことは新しい葬儀スタイルとして多くのニーズがあり、葬儀スタイルのバリエーションとして確立していることがわかります。

葬儀に流したい音楽の人気アーティストは?

葬儀に流したい音楽の人気アーティストは?
では実際に音楽葬でどのようなアーティストが好まれているのかが続いての疑問点です。この問いに関しても参考になるアンケート結果があります。
自分の葬儀で流したいアーティストを聞いたところ、一番多くあがった回答は「中島みゆき」さんでした。中島みゆきさんは日本を代表するアーティストで、数多くの楽曲を発表しています。感情を揺さぶるメロディと歌詞が魅力で、人生を表現している曲が数多くあります。
そして2位のアーティストはモーツァルトで、3位はショパンとなりました。両者とも音楽史に残る有名作曲家で、クラシックの美しい旋律が葬儀の厳かな雰囲気にとてもマッチします。クラシックミュージックの作曲家はこの他にもバッハが6位になっており、クラシックミュージックの人気が高いことがわかります。
他にはSMAPや美空ひばりなど、歌謡曲界を代表するアーティストが名をつらねており、生前聞き慣れた有名アーティストを選ぶ方も多くいました。11位以下には、谷村新司、サザンオールスターズ、山口百恵、さだまさし、松田聖子、松任谷由実と続き、この傾向が顕著です。

葬儀に流したい曲ランキングの1位は?

葬儀に流したい曲ランキングの1位は?
アーティストに続いて、具体的にどのような曲を流したいのかについても、このアンケート結果が参考になります。
自分の葬儀で流したい曲の1位は、アーティストでも大人気だった中島みゆきさんの「時代」です。この曲はまさに人生や命の繋がりを表現している曲で、輪廻を表現する言葉がも魅力的な大ヒット曲です。とても前向きな歌詞なので、音楽葬にはとても合っています。
2位は、美空ひばりさんの「川の流れのように」です。この曲も誰もが知っているといっても過言ではないほど有名な曲です。「時代」と同じく、ゆったりしたメロディに人生を連想させる歌詞が、音楽葬にはとても向いています。
そして3位はクラシックのレクイエムで、モーツァルト作曲という結果でした。
また、中には、自作の曲や母校の校歌・応援歌を希望する方もいて、様々なジャンルの曲名が挙げられました。
このランキングからもわかるように、葬儀にはジャンルを問わず様々な音楽を流すことができます。自分がどのような曲で送り出されたいか、または、送り出したいかを予め計画しておくと、より一層、葬儀の演出を豊かにすることができます。

参考サイト: 葬儀の音楽に関する調査

この記事を書いた人

株式会社日比谷花壇 
フューネラルプロデューサー
金澤 和央(カナザワ カズオ)
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